艶めく乳房に吐息を重ねて

あなたの背中を掻くのは


爪痕を残したくて 交じりたくて


色づく乳房に 顔を当てさせるのは


熟れゆく頬を 見せたくないから


人肌は熱いくらいが丁度いいのかしら


ちょっとだけ温くしてくれないかしら


情熱を感じたいんじゃないのよ


優しさを感じたいだけなの


愛してる 好き 


そして、私を呼んでくれる名前は


単純だけど それが好きなの


何もお返しはないけど


母性はお返しになるのかしら


もし、この世に口がなかったら


言いたくもない恥ずかしい声を上げることもないけど


もし、この世に口がなかったら


あなたと重ねた唇の感触がなくなるのは


悲しいから


だから


朝が来ても私が起きるまで


眠っていてちょうだい


あなたの寝顔が見たいから


でも


もう旅立つのね

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