偉大とはなにか

フェンスを突き抜けて

そびえ立つ大樹の生き様

彼の辞書に

『限界』という文字はないのだろう


幹は剥がれかけ

葉は枯れ落ちて

その身に

一輪の花も

一粒の実も

抱かぬまま


根本近くのうろの中に

身を沈め

うずくまり

寄りかかる


誰かの為

私もこんな風に

生きられたなら


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