高樓(たかどの)より觀る

あをき天には花くらくして

山嶽やま〳〵は黑く巡り地龍の這ふやう


太陰つきは鏡中に在り


玉泉花を映し

花は泉面を覆ふ

れどかれ

たゞ沈默をまもり夜をまも

かなしき夢のあとにて

吾もあかつきを待ちて花影はなかげを詠ぜん

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