2015年の詩

milk crown

一滴のしずくが落ちていくとき


他に混じるときに


幾つかの雫を弾き上げていく


その雫たちは


落ちて来た一滴のしずくを囲うように


円を作って


まるで 王冠のように見える



それは


一滴のしずくが


周囲に祝福された瞬間であろうか




一滴のしずくが落ちていくと


しずくは潰れて


周囲に散らばる


その光景は


痛みを嘆くようだ




一滴のしずくに色が付いていたなら


それは


他に混じった時に滲んで広がる


時に


受け止めてくれたように色は薄くなり


何も無かったかのようになる


時に


浸食していくように 他を着色していく


巻き込んでいくかのように




一滴のしずくは


癒し であり 毒 である場合もある



あなたは どちらの存在?

わたしは どちらになれる?




静寂を放ち 時は停止する


透き通っていって 消えそうになる


神秘的で幻想的で 眩しくて



わたしは しずくのように


時が過ぎれば蒸発して逝く存在だ




あなたには この世界が綺麗に見える?


あなたの瞳は この世界を儚く捉えているの?




やさしい あたたかさも


痛い冷たさも


全部があなたで
























綺麗な唄に見えたかな

可笑しいね


ミルククラウンは瞬時に崩壊するのだ

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