不治の病
「僕は不治の病に侵されている。」
私のカレはイケメンなんですが・・・。
「恋と言う死に至る病に。」
「それは大変だ。箱根の湯でも治らないよ。」
「そうだろう、僕が夭逝したら、人類にとっての損失だ。」
ナルシスト?
いいえ違います。
正解は・・・
「しかたがないんだ、僕の命運は56億7千万年前から決まっていたこと。輪廻の流れには誰も逆らえやしないんだ。」
はい、中二病です。
もう突っ込むことにも疲れました。
ジッと手のひらを見つめているから、「どうしたの」って聞けば、「今、生命力を手のひらに集めているんだ」とか言います。
さすがに限界です。
「中二病が治らないなら別れるからね。」
そう言うと、次の日からカレは普通の常識人になりました。
「やればできるじゃない。」
「ああそうだろう。愛する女性の為、中二病を封印するオレってカッコイイ。」
・・・治ってませんでした。
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