太陽の恋
太陽はみんなの人気者です。
太陽に照らされると、心の中までぽかぽかしてきます。
みんな太陽に感謝していました。
太陽も注目されて満足でした。
あるとき太陽は、日陰に咲く一輪の花を見つけました。
花は弱弱しいながらも可憐な花を咲かせています。
太陽は、花に少しだけ近付いてみました。
花は太陽の光を浴びて、少し元気になりました。
太陽は嬉しくなり、もっと花に近付きました。
花は太陽の強すぎる光で弱ってしまいました。
太陽は花が心配で、さらに近付いてしまいました。
花はさらに強い熱にさらされ、枯れてしまいました。
太陽は悲しくなってしまいました。
気が付くと、太陽が見なくなった花以外は真っ黒になっていました。
そこで月が代わりに優しく照らしていました。
それを見た太陽は、腹を立てて月を追い払いました。
そして自分を見ろと言わんばかりに輝きを増しました。
でも、まぶしすぎて、誰も太陽を見ることはできなくなりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます