主な登場人物紹介 「希望の光を運ぶ者たち」とともに出港した者たち

●ジェニー

 15才。162cm。

 クリクリとした愛らしい胡桃色の瞳と、胡桃色の髪をした美人というよりも、可愛らしい少女。

 巨乳率が高い本作品の女性のなかでは、わりと年相応の体つき。


 アダムの孫娘であり、たった一人となってしまった彼の家族。

 第1章より登場し、この異世界におけるレイナの初めての女の子の友達。

 非常に明るい性格。そして、大抵の人の職業は当てることができるという特技を持ち、オーガストやサミュエルの職業も見事に当てた。


 アダムにとって、彼女の存在は”希望の光”であるが、ジェニーにとっても祖父アダムも、”希望の光”といえる存在である。前章にて彼女はあの恐ろしい魔導士サミュエルに、涙を流しながら祖父を守ろうと必死で立ち向かっていった。



●ピーター

 第4章より登場。

 本名ピーター・ザック・マッキンタイヤー。


 25才。179cm。

 なおざりに櫛を数回入れただけのような、ぼさぼさの頭。それに比例にするように、いつも眠そうにトロンとした瞳。さらに比例するように、口回りには無精ひげで、猫背でペタペタとだらしない音を立てて歩く中背中肉の男性。


 アドリアナ王国からつかわされた魔導士であり、「希望の光を運ぶ者たち」とともにユーフェミア国を目指す魔導士。

 初登場時から数えると、起きている時間よりも居眠りをこいている場面の方が多い彼。気性が荒そうには到底見えないが、あまりにも覇気が感じられず、いかにもやる気なさげである。

 フランシスには「眠りのピーター」とネーミングされた。


 だが、フランシスは彼が高い潜在能力を秘めているということに気づいており、ピーターの上司(アンバーの父)からも”いろいろとふり幅が大きい魔導士”との評価である。

 第4章においては、サミュエルの肉体をほんの一瞬にせよ、切り裂くことに成功している。

 


●ミザリー

 第4章より登場。

 本名ミザリー・タラ・レックス。


 25才。157cm。

 トウモロコシの花を思わせるような色合いの、艶がなく量の多い髪を後ろで一つに束ねている。顔の骨格がそのものが大きく、顔のパーツがその広い顔の中心に集まっており、少しだけ「地獄のミ×ワ」を彷彿とさせる女性。


 アドリアナ王国からつかわされた魔導士であり、「希望の光を運ぶ者たち」とともにユーフェミア国を目指す魔導士。 

 居眠りこきのピーターとは対照的に、非常にテキパキとした言動の、真正面からの頭の良さを感じさせる女性である。ミザリーの上司(アンバーの父)からも”大変な努力家で実力もまずまずである”との評価である。


 ミザリーと話をしたレイナは、”言葉の裏側にあるものをつかむのに優れているこの女性に、いつか心の中でも見透かされてしまうのではないか”との少し畏怖も抱いた場面もあった。

 だが、基本的にレイナとミザリーの性格の相性は良いようである。


※ ピーター、ミザリーとともに、サミュエルの妖しい薬による苦痛がその肉体に沈殿するがごとく今も残っており、船の一室にて熱にうなされている模様。ミザリーの看病は今はレイナが行っていると思われる。

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