こんなのが欲しいの? ねえ……
「キャハハハハ。ねえ~、これ欲しかったんでしょ~?」
少年が笑いながら尋ねる。
だが返事はなかった。
「どう? あんたが人を騙してまで欲しかった金だよ~? それで死ねたんだから本望でしょ~?」
少年が話しかけている相手は、たくさんの硬貨が集まって出来た巨人に踏み潰され、ミンチになっていた。もはや性別も年齢もわからないくらいに。
「ひ、ひいい!?」
声をあげたのは大勢の老若男女。
だがどいつもこいつも人相が悪い。
「ん~? どしたの~?(笑)」
少年はニヤニヤ笑いながらそいつらに話しかける。
「た、助け、て、お金なら、あげますから」
その中の一人が言うが
「え~、何言ってんの? えい」
少年はそいつの腹を黒い槍で突き刺し、
「命乞いなど聞くもんか。てかさっさと死ね」
冷たい目でそいつを睨んだ。
「さてと、次は」
その後は……
ある者は札束と一緒に燃やされ
またある者はたくさんの硬貨を無理矢理飲み込まされ
またまたある者は……
最後は全員が惨たらしく死んでいった。
「キャハハハハハハ。さ~てと」
少年は虚空を睨みつけ
「逃げたって無駄だ。僕が何処までも追いかけて、そして」
右手を握りしめ、
「この手で殺してやるよ……キャハハハハ」
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