魔女喰い(騒動)

「魔女喰い事件」についての新しい騒動が起きたのは、事件に終止符が打たれて1ヶ月が過ぎてからだ。


その騒動の発端は、とあるラブホテルにあるエレベータの防犯カメラだった。

そこに映る女性は4人。

しかし、ラブホテルには3人しか入店がなかったと店員が言ったことをきっかけに騒ぎが大きくなった。


エレベータに映る1人は「幽霊」であるとインターネットで騒がれた。

しかも、その入店した3人は共にラブホテル内で心臓発作で死亡していたのだ。

そのラブホテルは騒動を皮切りに閉店することとなった。


一部では「呪いの映像」としてチェーンメールのように出回った。


同様に6人の女性が死亡した時のマンション入り口の映像が出回った。

誰もが不思議に思うことだが、その6人は共に一緒にいる女性を意識していないという衝撃の事実と直面したのだ。


この騒動に対してメディア側が火消しの如く沈黙を保っていることで、余計にインターネット上での炎上が噂を大きくすることとなったのだ。


そして、一体誰が死亡した6人の女性のマンション入り口での映像をばらまいたのか、警視庁殺人課の中で大きな騒動となったことは言うまでもないことだった。


インターネットでの情報漏えい対策に力を入れている警視庁内で不祥事が起きたとなると大問題である。警視庁もメディアも口を閉ざして平静を装っていられる時間は限られているように感じられた。

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