第66話 自殺事件 発生編

自衛隊では一般企業より多くの自殺者が出ます。入隊前に陸自にいた友達とメールした時も

「いやあ、営内で首吊りあったわ(笑)」だいたいこんな感じのノリになるくらい陸ではよくあるみたいです。

自分が自衛隊にいた時は偶然なのか陸より元々あまり起きないのかは知りませんが部隊配属されてからの一件しかありませんでしたが、今回はいくつかに分けてこの自殺事件の深い闇を拙い文章力ですが書いていこうと思います。


それはある朝のことでした。事務所で空曹同士が話をしていました。

「昨日そこの隊舎であったらしいっすよ」

「あったって何が?」

「これっす(首に手を当てるジェスチャー)」

あぁ、どうやら自殺が起きたらしいと分かりました。


しばらくすると色々と情報が入ってきました。当時の状況をまとめると、

・昨日夜中に隣の隊舎の屋上にて首吊り自殺

・自殺者はその隊舎で当日当直についていた某部隊の1曹

・巡回に行くと当直室から出ていくも帰りが遅いためもう一人の当直が探しに行くと屋上で首を吊った1曹を発見

といった感じでした。


自殺した理由は最近仕事でミスをして上官に注意され本人の真面目な性格も相まって落ち込んでたらしく、それで自殺したらしい と推測されてました。

若い隊員ならともかく1曹が仕事のミスくらいで自殺するかなあ?まあでも人それぞれだしそんなもんかなあ?

そんな風に疑問を感じましたが他部隊の事で相手の顔も名前も知らないのでとくに気にせずこの出来事も風化していきました。


しかしこれには裏があったのでした。

続く



余談ですがこの事件の後に同じ部隊の後輩が増警についたのですが故障した監視カメラを確認しに行くことになったそうです。

ちなみにその場所は例の自殺現場です。

「自殺現場に一人で行くのあれだから一緒に来てくれない?」そんなこんなで本職の警備の隊員と確認に向かったそうです。

屋上に着いたところなんとそこには首吊り死体が

「うわああああ!!1」相当びびったらしいです

よく見ると首吊り死体に見えたものは単なる干されたウェットスーツだったそうです

余談終了


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