自衛隊にいた頃のお話

第48話 航空祭 事前公開

配属されて１ヶ月ほどたち、C基地の航空祭が開催される時期がやって来ました。この基地では障害者や基地の隊員の家族向けに前日も事前公開日として開放して本番と同じようなプログラムを実施しています。自分はその事前公開日の作業員としてアサインされました。

仕事は交通誘導、まあ臨時の駐車場までの一本道の途中に立って棒を振って車を誘導するだけの係です。普段と違い外から色んな人がたくさんやってきます。持ち場近くの駐車場もすぐに一杯になりました。

「そこの駐車場空いてる？」車に乗った還暦くらいの夫婦が聞いてきました。

「すみません、現在満車ですのでもうしばらく先の駐車場まで行っていただく形になります」

「そこ空いてるやん」駐車場ではない場所を指しました。

「すみません、そちら駐車禁止のスペースとなっております」

「なんで？いいやろ。」ダメです。

「一台くらいいいやろ。俺の息子ここの救難隊の人間やぞ」知らねーよゴミ糞爺 ぶち殺されてーのか 手前の糞未満のオツムをその息子に救助してもらえよ などと思っておりました。

「規則ですのでダメです。駐車場はこの先のをお使いください」規則、バカはこれで殴るにかぎる。戦後日本が産んだ糞二個が乗った車は渋々指定の駐車場に向かうと思いきや例の空きスペースに停めようと曲がりました。案の定近くの警備に指定の駐車場まで誘導されてましたがね。ざまあ

色々とどこに何があるか質問をしてくる方もいます。分からない場合は無線機で分隊長に連絡しろと言われたので聞いてみます。

「分隊長、こちら第Xポスト」「分隊長、…」応答しませんでした。マジ糞

ちなみに交代要員来るとかいう話も事前に聞いてたんですが結局来なかったです。マジ糞

そんなこんなでその日は突っ立ってるだけで終わりました。