隠された真実は、隠されているから真実

「……私、鬱病だと思うの」

「またまた。鬱病の人はそんな事言わないよ」

「でも不安感で胸が一杯なの」

「そんなのその時の気分でしょ」

「死にたいって思う事もあるし」

「誰だってちょっとは思ってるもんだよ」

「他人の言う事も信じられないんだよ?」

「それはいい事だよ。何でも信じたらいいってもんじゃないから」

「私が鬱病だって信じてないでしょ?」

「だってそんなに元気じゃん。何で鬱病になるのさ?」

「……何でだと思う?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る