早坂紫苑 〜ハヤサカシオン〜
桜野美沙さん。僕がアイドルを目指すきっかけとなる人物で今は同じ事務所の先輩である。
「早坂さん、良いお知らせがあります」
「良いお知らせ? 何ですか?」
「クリスマスライブについてなのですが、プロジェクトの枠を超えたクリスマスライブ特別ユニットを組むことになりました」
プロデューサーはそう言ったが、僕にはいつも通り仕事内容を報告されているだけにしか聞こえなかった。
「その話は嬉しいですが、それの何処が良いお知らせなんですか?」
「早坂さんにとってはここからが良い話です」
プロデューサーは一息置いて言った。
「スプリングスの桜野美沙さんとユニットを組むことになりました」
「え?」
驚いた僕にプロデューサーは改めて同じことを伝え、その企画について懇切丁寧に話してくれたが、僕は嬉しさのあまり話のほとんどが頭に入っていなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます