第6話 触れる彼女

 MP3プレーヤーに憑いた彼女の霊。

 彼女に触れる方法を考えた。

 演劇部の知り合いに頼んで、イヤホンから聞こえる声に合わせて喋ってもらう。

 声は違うけど彼女が蘇った。思わず彼女に抱きついた。

「やっぱり私の体が目当てなのね」

 あ、いや違うんだ。っていうか今のはどっちの発言?


(続く)

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