第4話
─ひとりになった私は、世界(仮)を待った。
いつまでも待ち続けた。
それが私の幸せだった。
私は不完全だから、私には世界(仮)が必要だった。
世界(仮)がいなくて悲しかった。
世界(仮)と離れなければ良かったと思った。
世界(仮)がいなくて不幸せだった。
─私は不幸せだった。
だとしたら… 世界の元へ帰ったとき、私は幸せではなかった…
私は私の"間違い"で、世界たちを離してしまったことを後悔した。
私は私がいなければ、世界と私(仮)は幸せだったのかもしれないと思った。
私は世界(仮)を待つのをやめた。
世界(仮)が今、幸せであることを願った─
…私はひとりだった…
ゆえに、私は完全だった─
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