第308話 お爺ちゃんとお出かけしよう【湖へ】

イメージで、これる移動魔法、準備を終えてから、湖に、到着する。この湖は、精霊様が、管理する場所の為、モンスター等は、一切でないので、気ままに、水浴び等が出来る。

「うーん、久々に来たな――」

「そうだね、マリアと来るのは、久々だよ」

「そうですね、本当に……、遊びに来たのいつでしたけ?」

「うーん、覚えてないけど、結構まえだったよ」

「そっか、取りあえず、お昼も近いし、ご飯食べる?」

「そうだね、何を食べる?」

「出る前に、サンドイッチ作って来たから、後は、お魚でも取って、焼こうよ」

「それなら、隠してある、釣り竿持ってくるね」

 ウィンお姉様は、草の茂みに、行ってしまった。ガサガサと音をたてると何やら手に持ってくる。

「たまに、狩とかの後に、水浴びしに来た時に、釣りして、お魚とるときに使ってるのがこれ」

 なにやら、竹に、糸がついている、釣り竿を渡される。自信作らしく、これで良く魚を釣って、焼いて食べているらしい。どうして、二本あるか聞いた所、一本だけだと壊れた時に、取れなくなるから二本作ったらしい――。

「マリアも頑張って釣ってね」

「このとしだと辛いので、水色の液体を飲みますか……」

 飲み終わると、いつも道理の七歳児に、変わる。

「うー、この姿も慣れてきたな」

「それより、リーヴスラシルなんで、服脱いでるの?」

「えっ、姫様、竿が二本しかないので、竹の槍を作ったので、潜って取ろうかと思いまして」

「なるほど、それ、採用」

「でわ、我は、このまま泳ぎながら、魚を取ってまいります」

「頑張って」

「さて、お姉様、僕達も取に、行きますか?」

「そうだね、リーヴスラシル君よりも取らないとだね」

 こうして、いつから始まったのか謎の釣り大会が、始まった。誰が、一番魚を取ってくるのか――。

「お姉様、餌て、何つければいいですか?」

「このまま垂らしておくと、針に、ひっかかるから、餌なしで、釣れるよ?」

「本当に、あ、確かに、釣れる」

 なんか、やるせない感じがする。どうしてだろう、釣り堀に、着てる感じがする。

「えい、ほい、やっ、えい、ほい、やっと、いつもながら、良く釣れるな」

「お姉様、釣るの早くありませんか?」

「そう、コツを摑むと簡単だよ?」

「お姉様、竿変えて欲しい……」

「いいけど、替えても変わらないよ」

 こうして、お姉様の竿を交換してもらう。これで、僕の方が、釣れるはずだ。

「よし、きたぁぁぁ」

「えい、ほい、やっ、ほい、ほい、やっと、変わらないけど?」

「おかしいな……」

「まだ、二匹しか釣れてないです」

「お姉様は、何匹釣れてますか?」

「まだ、十匹だけだよ」

 やり方か、それとも、魚に好かれているのか?

「お姉様、どうやら、僕の負けです」

「あれ、いつから、勝負に、なっていたの?」

「姫様、大量です」

「あっ、リーヴスラシルお帰り、戻ったなら服着なさい」

 服も着ないで、裸で、魚を持ってくるだもの風邪ひくぞ。

「九匹釣れました」

 えぇぇ、そんなに、釣れているの……、僕、釣りに向いてないのかな?

「リーヴスラシル君、すごいね、二番目に釣れてきたんだね」

「と言うと、一番は、姫様ですか?」

「マリアは、二匹だけらしい」

「すると、ウィン殿が、一番て事ですな?」

「リーヴスラシル君と一匹差だよ」

「さて、火をおこして、魚を焼いて、サンドイッチ食べますか」

 お姉様は、火をおこす準備をし始める。

「そうですね」

「そういえば、リーヴスラシルどの辺で、魚取ってたの?」

「あの辺で、取ってましたが、何度か針みたいなのに、ぶつかりそうになりました」

 あの辺て、僕が、取ってた場所だ……、これだけ取れない理由が解った。この恨みは、泳ぎで、勝ってやると、心に闘志を燃やすマリアだった。

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