第269話 珍しい家族との再会【後編】

 一応お父様達にもお伝えしないと、念話にて、シルフィーさんを呼ぶとすんなり念話を取る。


 理由は、儂らが貼った結界が何故か解かれており、爺さん達が向かうと複数の知らない者達が居る事を確認出来たと連絡があったにで、準備をしていた所だ。


 シルフィーさんすみません……結界を解いたのが、多分ですが、身内の者です。


 スノーちゃんの身内となると、ロリー様の身内にもあたる方と言う事かな?


 そうですね、ちょっと事情がありまして、今家に来ています。


 孫達は、大丈夫なのか?


 はい、まだお姉様と魔界に居るので、危険な事は無いので大丈夫です。


 今、爺さん達から連絡があったのじゃが、大きな身体で太った中年が、鈴に共鳴しているからここに、居るのは、解っていると言ってるのだが、何か解るか?


 「エルフィー?」


 「どうされました、スノーお姉様?」


 「貴女鈴らしい物持っていない?」


 自分の身体を触るとスカートの部分のリボンに鈴がついている。もしかしてこれなのかな?


 「スカートに、鈴がついていました」


 それを貸してと受取鈴を破壊してみると?


 シルフィーさんの方から声が響き渡る。


 「鈴が消えたぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 どうやらこれが、発信機だったぽいが、何故スカートに?


 「エルフィーそのスカートて、誰かに用意してもらった物?」


 「今朝メイドが、新しいスカートです」と言って持ってきた物ですけど?


 「貴女のスカートに、発信機がついていたみたいで、それで居場所が解ったみたいよ?」


 「それは、それは……度重なる事ながらすみません迷惑かけてしまって――」


 「もう、起きた事は、仕方ないけど?」


 「それに、今この姿だし問題ないと思うけどね」


 「取りあえず、お爺様達の所に向かうわよ?」


 「はい、お姉様!」


 私は、転移魔法を使って、森の入り口付近へと移動する。


 「お、スノーちゃん来たのか!」と念話が飛んでくる。


 状況をさっしているのか、名前を言わず念話で会話をしてくれる。


 状況とかを聞いていると?


 「そこの小さき姉妹よ、儂のメイドとして雇われないか?」


 「それなりの報酬と暮らしを約束するぞ?」


 「勿論『夜』のお勤め付じゃがな!」


 二人の心がシンクロして、言葉が重なる。


 『気持ち悪いよ、このデブのおじ様!!』と言葉が重なると?


 「お前達…儂を誰だと知っての狼藉か解っているのか?」


 『変態なおじ様?』


 右に首を傾けて受け答えをすると?


 「絶対に、そこの姉妹を連れて帰ってやるからな!」とデブが吠える。


 「デブ風情が、儂らの孫に手を出すとは、どう言う事じゃ?」


 数名のお爺様達が、現状の中言葉による警告が聞こえる。


 「お前らこそ後悔するなよ、儂の家を敵に回すと、リバイブル家が黙ってないぞ?」


 「そこのおデブさん? はっきり言って、リバイブル家が助けてくれるわけないわよ?」


 「はっ――!?」


 「小娘如きが? 何をいってやがる!」


 「犯して、儂のモルモットにするぞ?」


 「貴男みたいなダニは、人に頼らないと何も出来ないの?」


 「権力は、使ってなんぼなのが解らないのか、小娘達よ?」


 「解らないわよ?」


 「だって、デブの貴男がいくら足搔こうが、あそこは、女性が偉いのよ?」


 「ただの種を植え付ける為のダニが、そんな力借りられる訳ないわよ?」


 「さっきから、儂を見下す言い方をする小娘が!」


 「お前達あいつを捕らえて、儂の所へ連れて来い!」


 展開魔法…固定……標準騎士に、バレットを範囲攻撃として打ち込む……


 「小娘が、そんな些細な魔法に、我ら騎士が止まると思っているのか?」


 「思っているわよ、だって次で、王手ですよ?」


 「はっ!」


 「言っている意味が解らないよ、小娘たちが!」


 「「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」


 「何故凍る……」


 そして、騎士達が氷漬けにされて、更に追加で、サンダーバレット」を打ち込むと騎士たちは、粉々に砕かれて、散っていくのだった。

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