無邪気な少女の異世界冒険記

第226話 絆と約束【ギルドに依頼】

　ダイトカイトお爺ちゃんは、ギルドのトップの所に向かう。

　「失礼するぞ、ヒビキ・マイカは、居るか？」

　「ギルド長に、アポ取ってますか？」

　「小娘よ、儂の名前を言えば来るから伝えてくれ……」

　「意味が解りません、きちんと取引するように連絡を入れてから後日また来てください」

　ギルド譲は、マニュアル通りに対応しているが、まだこの重要性に気付いてない。ただマニュアル読んで今まで対応が出来たと言っても、ダイトカイトから見ればひよっこである。

　下で騒いでいる声を聞いて、ギルド長が降りてくる。

　「――どうしたのじゃ？」

　「ヒビキマスターこのお爺ちゃんが変な事言って、マスターを呼べと凄く五月蠅く対応に揉めてます！」

　「ん？」

　「ん、ん……」

　「はぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

　「ダ、ダイトカイト様じゃないですか！」

　「何十年ぶりですね」

　「ヒビキ久々じゃの～」

　「お主に用事があって来たのだが、アポか連絡でせんとお前さんと話が出来ないと言われて困っとたんじゃ……」

　「マコト譲よお主どのような対応で、儂の知合いに対応したのじゃ？」

　「ヒビキマスターの…お知り合いですか？」

　「そうじゃが、何故すぐに、儂の部屋に通さないでここで言い争っているのじゃ？」

　「私は、マニュアル道理にしただけですけど、何か不味いですか？」

　「お主ここに来て、一年目になるじゃろうが、マニュアル以外にも対応があると儂が酸っぱく言って来た事を覚えておるか？」

　「それとマニュアルとさっきから言ってるが、ちゃんと全部読んだうえで儂に言ってるじゃろうな？」

　「仕事に就いてのマニュアル所ですよね、全て読んで自習して、解らない所は、先輩達に聞いてます……」

　「先輩達も後々教育指導だな？」

　「マコト譲よ？」

　「本の中身は、暗記しておるに近いと言う事じゃろう？」

　「はい、ページを言って下されば答えられると思います」

　「３５ページの写真が、貼ってあるページじゃぞ？」

　「３５ページて、人物の写真ですよね？」

　「このギルドの立ち上げた人物の人ですね？」

　「そうじゃ」

　「それが、この方と何かあるですか？」

　「資料の所もう一度見てみろ？」

　「マコトよ？」

　「えっと、３５ページを開くと写真が載っている」

　「そこで、ようやく気がついた……」

　「このギルドを作って発展させた人物である」

　私の中で、あれ、この人目の前に居る人に似てるけど？　でも、これは、何千年前の人だし似てる人なのかな？　そんな疑問を考えていると？

　「試しに、マニュアルとやらを開いて見に行くと？」

　「同じ人かもしれない……」

　「マコトよ？　同一人物の上に、儂らよりトップの方じゃが？」

　「な、なんてことをしてくれたんだ！」

　「ヒビキよそんな事は、どうでも良いのじゃが……」

　「至急このギルドの発行書を作成して欲しい」

　「ＳＳＳの依頼書じゃないですか！」

　「印鑑だけくれれば、こっちで処理しておくから大丈夫じゃぞ？」

　「何と戦うつもりなんじゃ？」

　「念話で、悪いが『サタン』じゃよ、それも封印されている本が、グリモワールなんじゃよ？」

　「絶対に、本物と確信できているのか？」

　「仲間と孫達と知合い同士で倒すから問題ない」

　「だから早く発行してくれると助かる」

　「直ぐに準備してくるからちょいとまっててくれ――」

　ギルド長は、急いで書類を作成に出かける。たぶん今までにない状況だったりするから……

　待ってる間に、孫から貰ったお菓子を食べながら待つとしようかのう～

　お菓子を食べながら時間でも潰そうと考えて、席を借り飲み物を頼みながら待つのだった。