第174話 絆と約束【感謝のデート中編】

 時間の日程が昨日の夜に念話で届く。出かける前に置手紙とダイトカイト様に伝える。ユウトが戻る様なら念話をと伝えると?


 「あれは、駄目じゃな当分じゃから儂が判断して決めてから帰ってくるといい」


 「解りました」


 「昔の仲間と少し時間をあけてながら楽しんできます」


 「娘達も一緒に行くので、ダイトカイト様お逢いするのは、少し先になりますが、寂しがらないで下さい」


 「それは、大丈夫じゃよマリアちゃん事態転移魔法が使えるから戻れるじゃろうし、儂が駄目なら自分で出向くから問題ない」


 「儂らの親族共は、戻った事は喜ばしいじゃが、あそこまで親子が壊れるとは思ってなかったが、当分は少し時間をおいてやる事にした」


 「ユウト自身は、母親にしている事を娘達にしていない時点で似たような事をしとるのじゃから矛盾じゃの~」


 「それでは、行きますね」


 「ユウトをお願い致します」


 「良いお嫁さんじゃ、ウィンちゃんとマリアちゃんに宜しく」


 すると、念話が飛んでくる。


 『『ダイトカイトお爺ちゃん、少し魔界で勉強してくるね寂しくなったら念話してもいい?』』


 二人の姉妹が同じことを言うと?


 「もちろんじゃ楽しみしてまっておる」


 「体には、気をつけていってこい」


 「何か良い魔法があったら教えおくれ」


 『『はい!』』


 そして念話が切れる。


 さてはて、シルフィーもユウトも久々と言っても気持ちは解るが、今の状況をみてきちんと気づけばよいのじゃがな?」



 魔界に到着すると立派な車が止まっている。


 季節的に、魔界はとくに寒くないので、ワンピースとカーディガンを羽織娘達と出口からでると?


 「スノーちゃんお久しぶりと抱きかかえられる」


 「ん、どうしたのカゼフ君?」


 「珍しいね私を抱きかかえるなんて昔みたいだね」


 「あまりにも嬉しくてついついね」


 「無理言って泊まり長くなりそうでごめんなさいね」


 「いや、俺はむしろ嬉しいから問題ない」


 「後ろに居るのが、ウィンちゃんとマリアちゃんだね」


 「初めまして、ウィンちゃんお母さんの知合いで、ヴァナルカゼフ・ルシファーといいます」


 「皆には、カゼフに君とかお兄さんとお兄様とか言われてます」


 マリアこの人かっこいいね、それも凄い力を感じる。


 お母さんの知合いて事は、昔のパーティーメンバーて事?


 そうだね昔のパーティーメンバーの人で、僕はカゼフお兄様て呼んでるけどお姉様は、好きに呼んでいいよ?


 私もマリアと一緒で、お兄様と呼ぶかな?


 「初めまして、カゼフお兄様私は、ウィンモカ・フォルトと申します」


 「マリアとは、七つ違いの姉です宜しくお願いします」


 僕も挨拶をする。


 「この間は有難うございました。改めて僕の名前は、マリアンローズ・フォルトと申します」


 「いつもどうりマリアで御呼びください」


 「それより、ハクテイトお兄ちゃんは?」


 「宮廷で準備しているから向こうについたら会えるよ?」


 「お泊り当分宜しくお願いします」


 お姉様と一緒に頭を下げるとこちらおこそ宜しくと言われる。


 「あ、そうだこれハクから預かってる図書館のカード手配していたからこれをウィンちゃんにて渡されている」


 「向こうについたら名前を書いて渡せば登録になるから、もし解らなければマリアちゃんにきいてくれれば解るはずだから……」


 「あ、有難うございます」


 お母様の知合いの方々て、凄い良い人達ですね。


 違う意味で、私のパーティーは、私に過保護よ?


 「近いうちにあったら解るわよ?」


 それは、私もマリアも楽しみにしています。


 こうして、屋敷に向かう。運転は何故かカゼフお兄様がエスコートしてくれる。


 お母様に聞いた話だと、趣味が多いいのと人に任せるのがあまり好まないタイプらしくハクちゃんもその図書館のカードもハクちゃんが気づいて作ったらしいからと言っていた。


 すると景色は、前回は転送できたのできちんと景色を見てなかったが、とても神秘的な発展が進んでいる国だと印象に残る。


 カゼフお兄様この国て凄いお店の建物とかデザインが凄いですね。


 よほど凄い作る人がいるですねと感心していると?


 「ん、あの建物系は俺が設計して依頼して建てた物ばかりだな」


 「親父が居た時代と違って丈夫な作りとなってるから皆に喜ばれている」


 「普通の国だと印税とか払うらしいが、国民からお金を貰う気は全くない分好きに政治をさせてもらっている」


 「国民からの不満とかは、年に二回大きな建物を使って演説中に話したり、聞いたりしながら情勢をきめている」


 「ちなみにその整理がハクなんだけどな?」


 「カゼフ君も立派な王様なんだね凄いよ!」


 「スノーちゃんに褒められると何か恥ずかしい感じがするけど、有難うと言っておくよそれに、当分居る訳だから色々案内とかもするからね」


 「その為に、半年くらいの仕事こなしてあるから気ままにいるといいさ」


 「旦那の事悪く言っちまうが、昔の旦那まだ見込みがあったが、今の話を聞いてると落ちる所まで落ちたな?」


 「ま、でもスノーちゃんの関係と娘さん達とも知合いになれたしある意味感謝かな?」


 「そう言えば昔から聞きたかったんだけど?」


 「内容によるけど何を聞きたいの?」


 「私てなんであんなに皆に娘みたいに可愛がられたの?」


 「それは、他の奴にあった時に聞いてくれると助かる」


 「俺は、当時も今もスノーちゃんが好きなのは変わらない訳だけど人妻に手を出すほど愚かじゃないしね」


 「有難うカゼフ君と女子席に乗ったお母様は、感謝の意味で頬にキスをするが……」


 「べ、別に感謝しなくたっていいだぜ!」と顔が赤いカゼフお兄様がそこに居る。


 やばい昔より天然度が増してきている。あんなに恥ずかしがり屋だったのに、まさかお礼だけでキスされるとは真面目に一瞬で心が持ってかれる所だった。あぶねぇ~と内心思いながら運転に集中する。


 「それより何気に乗ってて気づいたけど、この乗り物て何の乗り物なの?」


 「何か昔魔王と勇者みたいな話が何万年前にあってその時の勇者が和解の時に自分の国で創った物だからて贈られたしなだったかな?」


 「凄い事は、水と電気で動くし凄く丈夫だから今だに愛用している」


 あ、車だ!


 だけど、僕が居た時代より進化している車があるなんて昔の召喚された人て何者なんだろう?


 時間ある時に、図書館にいってここの歴史とかを勉強してみよう。


 何か魔法作成とかに役に立ちそうだし、軽く覗いた限りだと好きそうな本がいっぱいあったし、それにリーヴスラシルは、この広い魔界内でのダンジョン狩りをしているらしいからいつでも会えそう


 そんな気持ちのまま外を見ていると大きな屋敷の門が見えてくる。


 カゼフお兄様は、目を閉じて念話を飛ばしている様子すると屋敷の門が人が開けたかのように自動で開き始める。


 そして、車が進むと入口にメイドと執事がずらりと並び中央にハクテイトお兄ちゃんが居るのが見える。


 お姉様とは打ち合わせしてあるので、見かけた瞬間ダッシュして、片方ずつの腕に胸を挟みお久しぶりと初めましてと僕とお姉様が挨拶をする。


 それも満面な笑顔で宜しくお願い致しますと言うと?


 まわりの執事さんもメイドさんも顔が赤い……


 カゼフお兄様をみると少し顔が赤くなっている。


 気をつけてねとお母様の口が開きお話をされる。娘達の笑顔はかなり破壊力ある魔法みたいに心にくるから本人が遊びで抱き着いてくるには良いけど娘達に自ら可愛いと言って抱き着くのは禁止してください


 数秒すると少し沈黙した後皆さんが返事をしてその場の出向は終わる……


 ここに一人の理性と戦う男が居るが、お母様もカゼフお兄様もハクの顔をみている視線を感じた。


 お部屋に入ると荷物を持ちますと言われるが、魔法のバックがあるので大丈夫ですと話してから泊まる部屋へと案内される。


 中に入ると一番目を引いたのが、ベットだった。ダブルの大きさのはずが、五人くらい大人が寝ても寝れるくらいのサイズが窓際付近にありそれと天井が高い上に綺麗な電球が飾られている。


 電球の周りのガラス細工は、子ぎつねをモチーフしたデザインでとても明るく部屋は、家じゃないかて言うほど大きい印象をいだきハクテイトお兄ちゃんに聞いてみる。


 この部屋ってどれくらいの広さ何ですか?


 何故か僕とお姉様に視線を合わせずに、大体五十畳くらいの広さだねと話し部屋の案内をしてくれる。


 首元が凄く真っ赤なのは気のせいだろうか、案内中僕もお姉様も腕を組んでる状態が続いている。


 お母様的には、そのままハクちゃんにお部屋を案内してもらいなさいとカゼフお兄様に言われて二人は、違う部屋へと消えて行く。


 ハクテイトの心は、マックス的にやばい状況だったりするが、それは後ほどのお話……


 案内を一つずつしていくと、お風呂場とお手洗いが見える。それも個人用にしてはかなりの大きさだった。


 僕は質問をしてみる事に、ハクテイトお兄ちゃん?


 この城って、これより大きなお風呂あるのですか?


 「ありますね、誰が入ってもいいようにお湯はいつも新鮮を保つために、流れてますね常に使われたお湯は流れて浄化されて、川の水として使われてますね」


 「凄いですそんなに進化しててびっくりです」


 「これもカゼフ様の趣味での範囲で作ってるのが、あの人の面白いところですけどね」と何かを思い出したかのように微笑むハクテイトお兄ちゃん


 「あ、ちなみにお昼前の時間がありますので、お二人には図書館に出向いてもらいウィンちゃんの手続きをしに行きたいと思うのですがお時間宜しいですか?」


 『『わ~~~い』』


 『『嬉しいです!』』


 そんな笑顔をしながらお礼に、二人はハクテイトお兄ちゃんの片方ずつの頬に唇をあてて軽いキスをする。


 すると、ハクテイトお兄ちゃんの床に血が垂れている。気になって顔を見ると固まった状態で立っているが、鼻から赤い血がでている。僕は急いで回復魔法をかけて出血を止めに入るのだった。


 案内するて事になって、何故かハクテイトお兄ちゃんが鼻血が出た事をお母様に念話してきてもらいハクテイトお兄ちゃんに落ち着いてもらう。


 あんなに娘達が懐くと思いませんでしたよと呟くお母様だが、カケはカゼフお兄様とお母様の完全勝利と言う事が裏で行われていた。


 何があったのかを細かくお姉様と一緒に説明した所お母様から脈ありだの決定だけどカゼフ君どうするの?


 ま、親父も何だかんで言って堕天使になってるのだからハクテイトをどこまで落ちるか検討しましょう。


 それで彼が進化したら一石二鳥ですねとお母様達は、念話を使いながら楽しそうにお話をされている。


 少し休憩してからハクテイトお兄ちゃんに図書館に案内される時入口付近で凄い騒ぎになっている。


 「「「あれは、カゼフ様の所の右腕のハクテイトさんじゃないか! 両手に可愛い娘さんと歩いている!」」」


 「「だから言い寄って来る女性が粉砕されるはずだ――」」


 「何だあの可愛い姉妹達は、心が熱くなるな?」と街の人たちは、騒いでいるのが聞こえたがあえて無視してさらに腕に力を込めて笑顔で、ハクテイトお兄ちゃん行こうよとお姉様と声を重ねて言う。


 「あのいつも真剣なハクテイトさんがあんな顔をされるなんて珍しいどこのお嬢さん達なんだろうか?」と考えているとハクテイトさんが振り向き見透かした様に、この方々達はカゼフ様の知合いの娘様達ですので街で見かけても挨拶位はいいですが、それ以外で事件になる様な事があった時は覚悟して下さい。勿論見かけたらやってる人をフルボッコにしても良いので、お願いしますねと爽やかな笑顔でいうハクテイトおにいちゃんだった。


 私達は、そのまま図書館に入るとやっぱりあまりの広さに驚きを隠せずはしゃいでしまう所だった。


 そして、お姉様は図書館のカードを更新して使用できるようになる。


 ふと疑問に思った事は、これだけ豪華な作りの図書館なのだから入場料はたかくないのかなと思い聞いてみる。


 図書館のお姉さんに声をかけてみる。すみませんここの図書館は、無料でみれるものなのですか?


 そうですね、認められた者と言うカードがありましてその方々は全ての存在する本を無償で読めますが、一般的なカードだと制限された箇所でのみ本を読め入場料が少しかかりますが、二日間滞在して本を読み続けるサービスはやってますね。


 食べ物等は、内部では禁止されてますがあちらに見える喫茶店出の食事は、カードのランクによって金額がかかります。


 先ほどウィン様に渡したカードは、図書館自由に見れる事と食事も無料として扱われます。


 お姉さん? 僕のこの図書館のカードはどうですか?


 「こ、これは!」


 「私も長年この仕事まかされていますが、これを持参している人はかなりまれなので落とさないようにしてください」


 「普通に発行されないカードなので、全てが無料で、図書館内も自由にお泊りが出来そしてここにある本は好きに読める事などが特典ですね」


 「それなので、お二人様はすきにここでの生活が出来るて事ですね、ちなみに職員用のお風呂も洗濯も出来るので滞在する際は、親御さんの許可が下りれば好きにいられます」


 『『色々と有難うございました』』と満面な笑顔で二人で言うといきなりお姉さんは、崩れおちるようにこれは凄い笑顔と言って膝をつかれる。


 ハクテイトさんから念話が飛んでくる。この子達のお母様は貴女も知っているカゼフ様の友人であるスノーラビット様の娘さん達なので、変なちょっかいを出してくるようでしたら埋めちゃって構いませんのでと告げる。


 「スノーラビット様の娘さん達かと聞いて納得しました」


 「それも姉妹であの可愛さは反則的ですね……」


 「私の権限で個室作っておきますね、本を読むための机と休めるベットを作っておきます」


 「そうだね出来るなら三日位で出来るとあり難いだけど出来る?」


 「十分にできますね」と話しをしている間に、僕とお姉様はハクテイトお兄ちゃんに許可を貰い本を読みに図書館内を見に動いている。


 「こちらがもし凄くかかってしまった費用に充てて下さい」と受付のお姉さんにお金を渡すハクテイトさん


 「こんなに大金預かる日がくるとは、思ってませんでしたよと笑う受付のお姉さんだった」


 そして、時間がくるまでお姉様と紙とペンを持ちながら図書館内の配置図を僕が作りながらお姉様と本を見てまわる。


 結構見たい本があったが貸し出しはしていないと言われたので、あきらめようとすると不思議な事に三冊までならお一人様いいですよと受付のお姉さんから言われる


 どうやら僕とお姉様の顔に本が読みたいと言う顔をしていたに違いない事と特例で認めらえたらしいカゼフお兄様感謝と心の中でお祈りをするのだった。


 するとお母様から念話が飛んできてそろそろご飯になるから戻ってらっしゃいと声が聞こえる。


 もちろんここに居る三人に念話が飛んでくる。


 そして、僕は分厚い本を二冊と物語シリーズ一巻を借りて、お姉様は魔法の制御についての精密さと言うシリーズ物を借りて帰る事になる。


 ハクテイトお兄ちゃんが乗り物に乗ろうとする所を僕は、引き留めてこの乗り物事戻りますねと呟くと凄い光の中三人と一台がその場から消えて屋敷に戻ってきたのだった。


 かなりハクテイトお兄ちゃんが驚いていたが、僕とお姉様は慣れしんでる魔法なので気にせず玄関の扉を叩き中からメイドさんが扉を開き食堂へと案内されるのだった。

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