無邪気な少女の異世界冒険記

第130話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【外で召喚魔法にてイベント⑦：話合い】

　「戦いも終わった事だし、さっきのお話し覚えてるかしら？」

　お母様が、僕を見ている――

　……あ、さっきの話して、あの事か、すっかり忘れてた！

　「マリア少し付き合ってもらうわよ？」

　「はい、お母様……」

　「転移グラム森林東南！」

　僕とお母様は、その場から居なくなる――

　光が輝くと一瞬にして、知らない森林へと僕とお母様が、二人だけでここにいる。

　「さて、誰も居なくなったからゆっくりとお話が出来るわね？」

　「何かありましたけ？」

　「言ってなかったけど？」

　「あなたが生まれる前に、封印一割しているのに、今の魔力は、かなりの物になっているのよ！」

　「お爺ちゃんの家で色々学んだりしましたから……」

　「それだったら、ウィンもそれなりに――」

　「あれ？」

　「ウィンからも貴女の事を感じたけど？」

　「ダブル魔法を使って、もう一人の僕をお姉様に貸してるので、それでだと思います」

　「それと、お姉様は、封印解除しなくてもかなりの実力者ですよ？」

　「それって、どういう意味？」

　「お爺ちゃんの稽古とかお爺ちゃんの家の書庫とか僕とお姉様からしたら宝の山なんですよ？」

　「それで、頑張っているうちに、レベルとステータスがかなり上がっている感じです」

　「それじゃ～　ウィンも強いて事なの？」

　「そうですね、お姉様も強いですね」

　「実践は、あれが一度目と言ったら驚きますか？」

　「驚くどころか凄すぎるわよ、それが本当なら？」

　「僕が持ってないスキルとかもお姉様は、持ってるくらいなので――」

　「そっか、やっぱり血は、争えないて事ね」

　「お母様何か思い当たる事でもありました？」

　「詳しくは、マリアとウィンが大きくなったらお話しするけど――」

　「ユウトの家系も凄いのは、解るわよね？」

　「はい、お爺ちゃん達を見ていれば解ります」

　「お母さんの血統は、それより上の種類なのよ、この話は、お爺様達にも言ってないけど？」

　「たぶん気づいてるのは、ダイトカイト様くらいかもね」

　「まさか姉妹とも私以上に、今後育っていくと思うと私もまた冒険したくなっちゃうわね」

　お母様は、苦笑いする。

　「それで、支障をきたさない程度に、マリアには、三割封印かけて、ウィンには、二割封印かける事にするわね」

　「あれ、お姉様の事七封印とか言ってた気がしますが？」

　「あれは、七パーセントて意味ね」

　「ちなみに、マリアは、十パーセントだから、本当に一割て事ね――」

　「いつからそんな封印を――」

　「生まれて直ぐにかしら？」

　「その時そんなに魔力ありましたけ？」

　「魔力じゃなくて、スキルの方に注目してたのよ？」

　「これからの僕の修行には、三割てきつくないですか？」

　「さっきこっそり四割かけたけど問題なかったから大丈夫かな？」

　「いつの間にそんな技を――」

　お母様何者なの一体どうしてあの場面でそんな事が出来るの！

　「貴女の事だから、何でとか思ってるでしょ？」

　「顔にでてましたか？」

　「出てないけど、産んだのは、私なんだから娘の顔色と行動で大体予想できるわよ？」

　「二児の母親を舐めないでよ？」

　「お母様何度も言いますが、僕まだ小さい子供ですよ？」

　「たまに、難しい発言されてもわかりませんよ？」

　「どうもマリアと話していると、年上かウィンより少し上位にみえちゃうのよね？」

　「落ち着きが半端ない程だからついついね」

　お母様は、何故か笑っている。

　そして、結局僕は、三割封印されて、お姉様も二割お爺ちゃんの家で封印される事になる。

　戻った頃には、今夜は、ここでご飯を食べようと言うお話に、なったらしく皆が料理を作りお庭に運んでいる――

　僕も手伝いに、食卓にある調理場へと足を運ぶのだった。