第64話 お泊り休憩中の出来事…⑤

 午後の勉強を始める。


 マリアに、教えてもらったスキルを使いながら本を読んでいると?


 外が騒がしい――


 窓ガラスから覗くと……


 人間がいっぱいいる!


 「あれ?」


 私達の所にまたきたの!


 そんな驚きをしていると?


 シルフィーお爺ちゃんが、私の肩を叩いて、あれは違うと言う。


 前回の事で、王国の王様が来ただけだから心配しなくていいのと初代様が、会話しているから問題はないよと言ってくださる。


 「すると?」


 シルフィーお爺ちゃんが真面目な顔になる。


 「珍しいですね――」


 「初代様が、覇気を放つなんて久々ですね……」


 シルフィーお爺ちゃん覇気て何?


 「う~~ん」


 私がやってもいいけど?


 嫌いにならにでくれよ?


 一瞬温度が下がると自然と体が震える――


 そして、直ぐに体の温度が戻る。


 シルフィーお爺ちゃん今凄い寒気がしたよ?


 それが、覇気に近いかな?


 あまりにもウィンちゃんに、あてたら倒れちゃうから寒気程度なら問題ないかな?


 すると?


 「お姉様!」


 マリアから念話が飛んでくる。


 「お姉様も今の人間の人達みましたか?」


 「うん、みたけど?」


 「人が倒れててびっくりしたよ!」


 「あれって、覇気て言うだね」


 「私もさっき体験して、寒気がでたよ?」


 「えっ?」


 「お姉様、覇気をあびたのですか?」


 「うん!」


 「ダイトカイトお爺ちゃんの破棄お姉様があたったみたいです!」


 「なんじゃと!」


 「孫にあてるようなへまは、していないはずじゃが!」


 「ダイトカイトお爺ちゃんの覇気は、受けてないよ?」


 「覇気がど言う物かを、シルフィーお爺ちゃんに見せてもらっただけだよ?」


 『『えっ!』』


 「おい、シルフィーどう言う事じゃ?」


 「ウィンちゃんに、覇気を放ったのか?」


 「落ち着いて下さい」


 「覇気と言っても、弱い覇気です」


 「少し寒気がする程度の覇気です」


 「体験したいと言われたので、断れませんでした」


 「ウィンちゃんのお願いでもありましたし、孫のお願いを聞けないお爺ちゃんは、いませんよ?」


 「そっか、孫の頼みならしかないか……」


 「ま、彼らは、帰ったからもう問題ないぞとウィンちゃんに、伝えといてくれ」


 「ダイトカイトお爺ちゃん?」


 「これ、マリアが使用してる全体会話だから全部聞こえてるよ?」


 「えっ!」


 「そうだったのか――」


 「何か会話で怖い思いをしたならすまないな……」


 「別に、怖い会話なんてないから大丈夫!」


 「マリアそろそろ勉強に戻るね」


 「マリアから習ったスキル便利だよ、有難うね~」


 そして、念話が切れる。


 お姉様は、勉強に戻った様だ。


 僕達も稽古場に足を運ぶ。


 「シルフィーお爺ちゃんこの本読み終わった!」


 「あれ?」


 「結構厚い本だったはずなんだが……」


 「内容は、こんな感じでしょ?」


 「お、あってるな?」


 「ならこの魔術の深さについての初級を渡す」


 「これは、読むのに大変だね」


 「さっきの本より厚さがあるよ?」


 「その本は、基礎にもつながるし、直ぐには読み終わらないからよいだろう?」


 「そうだね~」


 私は、本んのページを捲り読み始めるのだった。

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