第22話 家族団らんまったりと…⑤
お風呂場に到着し、いつもみたいに、テキパキとお姉様は、服を脱いでいく、脱ぐ順番は変わらない……。
そして、僕も脱がされる。
お姉様に抱きかかえてもらいながらお風呂場へと向かう。
お姉様に抱いてもらってるとやっぱり少し傷が目立つ?
気づかれないように、ヒールをかけていく……。
綺麗な素肌に戻り、僕は、ほっとする。
湯船に浸かる前に、お姉様の声が少し聞こえる。
「傷にしみないかな……」
妹に気づかれないように、気を使っているのだろう。
お姉様は、そっと湯船に浸かると?
「あれ、痛みがない!」
そんな呟きが聞こえる。
「もしかして、マリア、また治してくれたの?」
「はい、流石に、見過ごすのは、僕は、無理なので、先程こっそりと治しました」
「それで、今度からポーション作って、渡すので、狩りに行く際に、持ってて下さい」
「ポーション?」
「あれ、お姉様知りませんか?」
「回復ポーションという物が、この世の中には、存在している事を知りませんか?」
「それって、ショップで買う事が出来るけど、結構値段のするものだよね」
「そう、それで、あってますよ」
「冒険者の人達が、良く持ち歩いている物だと言う事は、解るんですけど」
「私が、狩りに行く際に、もし、持っていた場合は、かなりお金がかかる物だよね?」
「最近、覚えた魔法で、そのポーション作成が、出来るようになったので、お金を使わなくても作れるので問題ないですよ?」
「え?」
「マリア、ポーションが、作れるようになったの!」
「はい、僕が、覚えてる精霊魔法の、例えるなら、ヒールでポーションとかを作れますよ?」
「それで、今後は、僕が、ポーションを作るので、作ったポーションを持って、狩に言って下さい」
「ポーション系は、作ってなんぼなので、練習をかねて大量に作る予定です」
「ただ約束として、家族以外には、秘密で使用して下さい」
「たとえば、行先で、大怪我をした人をみたとしてもです」
ま、そんな人は、この森にいないと思いますけどね。
「お姉様が、冒険者になった際に、使うのは、全然問題ないです」
冒険者に、なっていたら、ポーション持っていても問題ないので、使ってあげてもいいかもです。
「今の歳で、他人に使うと、色々と問題が、起きると思うので……」
「大丈夫、元々、そのつもりで、いるから安心して」
「マリアが、作った事も、秘密にしとくね」
本当に、マリアは、どんどん凄くなっていくな、将来が楽しみだよ――。
「有難うね、色々と私の為に、してくれて」
お姉様は、満面な笑顔で答えてくれる。
そして、お風呂からでてお姉様のお部屋に向かう。
もちろんポーションを作る予定だからだ。
そして、お姉様のベットに着き、ポーションを作成し始めた。
僕の右隣には、大量のヒールを使って、作成したポーションが結構な数が、転がっている。
どうやら作ってるうちに、数が増える仕組みのようだ……。
それと緊急用に、『アイスバレット』のポーションを三個つくる。
お姉様は、不思議な目で見ている。
このポーション内に、魔法が閉じ込められているのも驚きだが、攻撃魔法までとは、と話される。
「もし危険な目に、あいそうなら投げちゃって下さい」
「投げたショックが、条件で、発動する仕組みで、作られています」と伝える。
マリアは、私の事が、凄く、心配なんだねとお姉様が、話される。
僕は、素直に、狩りに行く際いつも心配していますと話す。
マリアがもう少し、大きくなったら一緒に、行こうねと笑顔で言われた。
僕も笑顔で、「はい」と答えた。そんな話をしていると?
「コンコン コンコン コンコン」とノックされる音がする。そんな中で、僕は、慌ててポーションを隠しながら、どうぞと僕が言った。
「二人ともここに居たか……」
お父様が慌てた感じで来る。
どうしたんだろうと思っていたら?
どうやら、お爺ちゃん達の決着が、ついたらしく、それについての手紙が来たと、お父様の口からきかされるのであった。
でも、誰が来るとまでは、書かれていない。
お姉様が、追加して、書いた文章を、お母様が見て、嫁入り前の娘をお風呂に入れるわけにはいきませんと言う話がでたようだが、それは、娘達次第と保留になった。
そんな中で、僕は、お姉様に聞いてみる。
「お姉様どういう事ですか?」
「だって、お爺ちゃん達が、来るだもん」
「一緒に、お風呂入って、背中流したいよ!」
「せっかく来るだしさ」
そんな話がお姉様からくる。確かに、孫とお風呂に、入っては、いけないと言う事が、無いと思うと、お姉様に伝えて、後程、お母様にも了承するように、話そうと二人で決めた。
ただ、お風呂入るだけで、こんなに、お母様が熱くなるなんて、何か訳があるのかが、不明なのが凄く気になった。
ただ僕は、誰がくるのかを楽しみにしている。
そして、お姉様も一緒らしく、そうだねの合図として、軽く僕の手を握ってくれるのだった。
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