第5話 恋のお手伝いさん

 お母さんに話せないことでも、お手伝いさんには相談する。

 クラスの子を誘いたいと話すと

「あらやだ、奥様の仕事を忘れてました。坊ちゃま、私の代わりに映画に行きません?」

 と、チケットを二枚くれた。

 ありがとう、恋のお手伝いさん。ボク頑張るよ。

 たとえ映画が『水戸黄門漫遊記』でも。


(了)

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