オープニングフェイズ
序章 エリン最後の戦い
エリンディル西方 カナン周辺のとある古城。
その最深部には、黒竜が鎮座していた。
周囲は邪悪な瘴気で満ち、相対するは二人の冒険者。
瘴気を斬り裂く
そして、魔導機と錬金術を
幾多の苦難を乗り越え、邪悪なる竜を今まさに打ち倒さんとしていた。
GM:では、ソフィアから。しばらくソフィアの独壇場だよ。
まっつん:おっ! じゃぁ聞いてるよ。超聞き専だよ! ささ、存分にロールプレイしてくれたまえっ!
ソフィア:すごいプレッシャーかけられた!
まっつん:えっ! 違うよ~。
GM:(まっつん、しょっぱなから飛ばしてるなぁ……)えっと、なんかラストバトルっぽいBGMある?
alpha2:はいよ~。
いぬい:おや、いきなりクライマックスか(笑)?
ソフィア:えっ、戦闘ですか。オープニングで?
alpha2が楽曲検索後、和風のバトルBGMが流れる。今回の舞台は和風のオリジナル世界という風に事前に説明していたためだ……。
GM:あ、洋風ので。
ソフィア:ん?
まっつん:あ、あれじゃない? まだ
GM:その通り! という事で、ソフィアはエリンディルでのラストバトルに望んでいます。
ソフィア:あ、そういう事? てか、ここからやるのか*(笑)!
GM:数々の冒険と試練を乗り越えたあなたの前には、キャンペーンボスとも言える黒い竜が――。
ソフィア:えっと、こいつを倒すのか……今、一人なの?
GM:いや。後ろには彼がいるよ*。彼が。
ソフィア:彼いるのぉ!?
瘴気に満ち溢れる古城にて、ソフィアとその仲間、アージェイは黒い竜と対峙していた。
この世界の邪悪の集合とも言うべき、邪竜を前に少女たちは恐れを感じる……事も無く、むしろ平然としていた。
「まさか、ここまで我を苦しめるとは……」
竜の尖兵たちが倒され、黒い竜は人の言葉で冒険者たちへ語りかけた。
「あたしたち二人に掛かれば、あんたなんか倒すの余裕よ。ヨユー」
強気に出るソフィア。
「この世界を俺の世界のようにはさせない!」
そして、その後ろには油断無く一手先を読むアージェイ。
二人の冒険者は確かに竜を追い詰めていた。
「言ってくれる……だが、確かに! 我が敵として不足無し。故に、我も全力で相手をしてやろう!」
黒い竜はその口を広げ……。
一同:にょわ~(ブレスをはく)。
GM:にょわ~って(笑)。じゃぁ、試しに判定していこうか。ここでは全力で攻撃していいよ。
まっつん:あ、ここで全力出させるんだ?
GM:ここでのリソースは消費しなくていいから、全力でどうぞ。
ソフィア:全力? 全力だせばいいの?
うな:チュートリアル戦闘(笑)?
まつん:必殺技はこのコマンドでだすのよっ……とか。
ソフィア:えっと、じゃぁ、命中は11+4Dだから……えっと、ダイス借りていい?
alpha2:いいよ~。どれ使う?
なんとソフィアのPLであるパレットくんは、オンセ*メインで実際のダイスを振った経験がほぼ無いのだった。
ソフィア:行きます。 (ころころ) おっ!?
一同:あっ!?
ソフィア&一同:ファンブルッ!?
こうして、アリアンロッド2E・駒は、4Dでファンブル*というまさかの第一投から開幕したのだった。
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●ページ下部に脚注とかツッコミとか入ります。
*てか、ここからやるのか?
事前打ち合わせでは、設定を聞いただけであった。てか、召喚されてスタートだと思った? 残念、召喚前でした! がやりたかっただけである。
*彼がいるよ
ソフィアの彼氏アージェイくん。召喚前から始めたのは、彼を出したかったのよ。彼をさ。
*オンセ
オンラインセッションの略。最近は色々なツールが出てる。
*4Dでファンブル
その確率は約0.08%である。
一同息を飲むセッションが始まった瞬間だった。
ちなみにアージェイが振りなおしスキルを持っていたので、この場面は二人の勝利となる。
異世界人であったアージェイは再び異世界を旅する事になるのだが、 別れ際にソフィアに指輪を贈って去っていった。
やりおるなこの男っ!
こうして幕は閉じ、エンドロール……いや、まだ終らないんじゃよ?
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