からまりあう
白い糸と赤い糸がこんがらがって絡まっていた。どうにかしてほどこうと、身体をグネグネと動かしている。
「ほどいてあげようか?」
と、声を掛けると、白い糸も赤い糸も渋い顔をして「いや、結構です」という返事。
「いつか自然にほどけるまでは、絡まっていたいんです」
そういう彼は、絡まっていることも解けることも楽しんでいるようだった。
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