白線
男が、ぶつぶつと呟きながら
何度も何度も白線を跨いでいる。
気になって男の言葉に耳を傾けると
彼はこんなことを言っていた。
「こちらから見たら白線の内側だけど、あちらから見たら白線の外側ではないのだろうか。 だとすれば、僕はあちら側に行くべきで、そうすれば今度はこちら側があちら側になって・・・・・・あぁ、もうよくわからない」
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