白線

男が、ぶつぶつと呟きながら

何度も何度も白線を跨いでいる。

気になって男の言葉に耳を傾けると

彼はこんなことを言っていた。

「こちらから見たら白線の内側だけど、あちらから見たら白線の外側ではないのだろうか。 だとすれば、僕はあちら側に行くべきで、そうすれば今度はこちら側があちら側になって・・・・・・あぁ、もうよくわからない」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る