終点

「次は〜終点〜、終点〜」

車内に響く間延びしたアナウンス。しまった、寝過ごしてしまったらしい。慌てて電車を飛び降りると、反対側のホームにも電車がやってきた。

「終点〜、終点〜」

ホームに響く間延びしたアナウンス。慌てて駅員に尋ねる。

「寝過ごしてしまったんです。戻るにはどこのホームに行けばいいですか?」

「もうどこにも行けないよ。ここは全ての終点だからね」

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