『うたわれるものシリーズ』 考察 3(超ネタバレ)

 今回は登場人物周辺の考察を。

 まあ、軽めに。



<ハク>


 以前の考察で書いているので特に書くことも無し(笑)

 

 これから『うたわれるもの』としてヒトの世界を少しだけ良い方向へと導いていくでしょう。続編がある場合は多少出てくるかもしれませんが、基本的には干渉しない方向性かと。次の主人公と一緒に酒の飲む展開はありそうですね。



<クオン>


『うたわれるもの 2』のヒロイン。

 ヒトにして神の力を持つ存在。

 おそらくは不死の存在。肉体は滅びるかもしれない。


 ステージ14を見る限りでは、『クオン』と『天子クオン』に分離している。

『サザンアイズ』みたいになってるなーと思ったのはここだけの秘密。


 彼女がハクの生存に気付くシーンは、声優の演技も相まって素晴らしいです。まあ、早く気付き過ぎというツッコミもありますが、『トゥスクル』勢と殺し合いをするわけにもいかないので無難な展開かなーと。


 そのため、『マロロ』に役割の一部を奪われたわけですけど、これも仕方が無いですね。 物語的にはもっと引っ張るべきで、ゲーム的には早く合流すべきという難しい立ち位置でした。たぶんこの辺りもかなり悩んで展開かと。

  


<天子クオン>


 ハク大好きっ子。

 思考形態が『ウィツァルネミテア(仮面)』に似ているのも同胞だからでしょう。


 正式な意味での『ウィツァルネミテアの血族』です。

 この後、結合されるのか、分裂したままなのかは不明。


 

<ネコネ>


『二つの白皇』のヒロイン。

『ハク』が『オシュトル』を演じなければ破滅していた可能性がある人物。


 彼女自身『ハク』のことも気に入っていたからこそ辛い立場でした。時間をかけてからこそ『オシュトル』の死を受け入れ、生きてる人々を大切にすることができたわけですね。


『ハク』の死を受け入れられない『クオン』との対比でもあります。

 


<アンジュ> 


『二つの白皇』のヒロイン2。

 天子として立ち上がるシーンは名シーンですな。


 彼女に関しては早い段階で『ハク』のことに気付いたいたのでしょう。ただ『オシュトル』が死んだという事実も受け入れることができないという板挟み。


『娘』の記憶が残っている理由は不明ですが、『偽りの仮面』で引っ張った『約束』の使い方が雑だったので、この辺りもプロットが変更された部分だと思います。


 

<オシュトル> 


 たぶん『ウコン』の方が本体。

『ハク』が自分の身代わりになると理解していたかは不明。

 死んだ後は『黄昏』で『現世』を見守っていた様子。


 人望があるんだかないんだか分からない人物でもある。

 ストーカーは大量に発生していることだけは確か(汗)



<ルルティエ>


 序盤は存在感があるのに段々存在感が無くなるという悲しい立ち位置。

 ただ日常の象徴でもあるので、彼女の存在そのものが重要でもあります。

 

 まあ、『クオン』がいなければふつーにヒロインだったと思われ。

 これがほんとの悲劇のヒロインですね(嘘)


  

<アトゥイ>


 戦闘狂。父親を殺すと言ったシーンは笑った。

 まあ、自分の敵に回るなら殺すというのは乱世では正しくありますが。


 物語上では『ヤクトワルト』と同じで戦力の要。

 この二人がいなければ戦力的に序盤はやばかったでしょう。



<ノスリ>


 裏切る心配のない義人。

 ただ善意でやったことが良いこととは限らないというのがよくある話。


『金印』を捨てるという名シーンを『トキフサ』の迷シーンで上書きされたという悲しいキャラクターでもある。ひでー(笑)


 

<ウルゥル・サラァナ>


 裏ヒロイン。

 別名『勝ちヒロイン』


 人為的に作られた神に近い存在。

『真人計画』とは違う意味での成功例でしょう。


 

<キウル>


『ハク』が演じていたことに気付かなかった一人。

 これは彼が『自分のことだけで精一杯』だったということでもあります。


『キウル』もまた『ハク』が『オシュトル』を演じていなければ救えなかったかもしれない人物の一人ですね。


『別れのシーン』はギャグ担当だった存在感を吹き飛ばすほどの名シーンです。

 彼が成長したことにより、『ハク』は仮面を脱ぐことができたとも言えます。

 


<オウギ>


 影の主役。

 彼がいなければ『ハク』は『オシュトル』を最後まで演じ切れなかったでしょう。


 まあ、『オウギ』からすれば『オシュトル』よりも『ハク』のことを気に入っていた節があるので、『オシュトル』が死亡しても影響が少ない一人でした。



<ヤクトワルト>


 こちらも影から『ハク』を支えていた一人。

 もう一度プレイすれば、彼が知っていたということはすぐに理解できるでしょう。


『オシュトル』よりも『ハク』に恩義を感じていたので、彼も『オシュトル』の死の影響が少なかった人物です。たぶんもっと出番があったのにカットされた一人と推測できます。



<シノノン>


 癒し。

 最後まで『おしゅ』と呼んでいたので、『ハク』の正体に気付いていた可能性もある。


 神様となった『ハク』を認識した可能性もあるので、特殊な力があるのかもしれない。続編が出たら再登場しそうな人物の一人。

 


<ムネチカ>


 『二人の白皇』ではあまり出番はありませんでしたが、彼女が『アンジュ』の近くにいたというのが戦局に大きな影響を与えました。『本物』である可能性が高くなるからです。



<マロロ>


『ハク』としては彼を戦いから遠ざけていれば問題ないという判断でしたが、結果的にそれが運命の分かれ道となってしまいました。まさか『洗脳』されるとは思わなかったでしょう。


 彼は『ハク』の正体に気付かなかった『クオン』でもあります。

『ハク』ならば救えた人物。『ハク』が見捨ててしまった人物。


 そして、『ハク』を救った人物でもあります。

 別れは悲しくとも、そこには救いがありました。



<ミカヅチ>


 絶対死ぬと思っていた人物その1。


 今回の悲劇の影の元凶。

 彼が兄である『ライコウ』を見限っていれば多くの悲劇は回避されたでしょう。


 ですが、それができないのも人間です。

 その中で彼が求めたものが『オシュトル』との決着でした。


 それがすでに叶わぬ夢となっていたことに気付かずに。

 それでも戦いを求め、新しいライバルを見出すというのも悲しい道ですね。



<ライコウ>


『帝に依存しない世界』を作ろうとした改革者。ただ人望もなく、人を見下していたため、どっちにしろ成功はしなかったでしょう。


 彼の計画は自分の世代で成功させようとしなければ、いずれ辿り着く場所だったはずです。帝を敬愛しながら、帝の死を利用しようとしたのが最大の失敗でしょう。


『オシュトル』の存在も彼を狂わせる要因でした。弟である『ミカヅチ』が自分を信頼していることに気付けば結果は異なっていたかもしれません。


 おそらく『マロロ』を洗脳したのも善意から。

 その時点で人間的に破綻している思考の持ち主なのであれですが(汗)



<ウォシス>


 救われる運命があったにも関わらず、絶対に救われない人間。『大いなる意思』の介入があったにせよ、彼には誰の言葉を届かないのだから、どうすることもできなかったわけです。 


 まあ、最終的には『あの世』で救われているようなのであれですが。『うたわれるもの』の世界では『現世』での出来事が全てではないのでややこしいわけです。


 

<帝>


 絶対ラスボスだと思ってました。by小生。

 

『偽りの仮面』で『ヒト』を憎んでる描写があったので、死んだ振りをして逆らう『ヒト』を始末する計画だと思っていたのに、いつの間にかただの良い人になってましたね。


『ウォシス』も彼の手駒だと思ってましたし。

『ホノカ』が一度も姿を見せなかったのも怪しかったですし。


 まあ、真相は『藪の中』です。『夢幻演武』を見る限りではある程度『根源の力』を使えるようですが、もしかすると『黄昏』の管理人みたいな立場になったのかもしれません。

 


<グンドゥルア>


 消えた伏線その1。

『三国志か!』というツッコミ。


 こればかりは擁護できない雑な伏線回収です。

『偽りの仮面』をプレイするたびに笑っちゃいますよ(汗)


 たぶん『ヴライ』が強引に復活したのは彼の出番が無くなったからかと。

 それに伴って『エントゥア』の役割も変化したのかなーと思います。



<エントゥア>


 消えた伏線その2。

『二人の白皇』では存在自体がイミフ。


 エピローグでちょっとだけ出てくるのが更に悲しい。



<ヴライ>


『オシュトル』に固執しながら、『オシュトル(ハク)』の存在に気付かない道化。

 それが『ミカヅチ』との違いでもあります。『二人の白皇』では『ネコネ』のトラウマを払拭するためだけの存在になりました。



<クラリン>


『スタッフルーム』で地球外生命体であることが示唆された。

『ウィツァルネミテア』も同じような存在なのかもしれません。



<母上(オシュトル)>


 超テンプレキャラ。

 でも、勝てない。



<ハクオロ>


 最後に人間として仲間と再会した勝ち組。

 ただ『寿命』が『ヒト』よりも短い可能性がある。


 もっとも彼の願いは『仲間と生きていく』という可能性が高いので、寿命や肉体も『ヒト』と同程度に強化されている可能性もある。


 まあ、それを決めるのもプレイヤー次第ということで。

 長い物語の終わりに相応しい奇跡だったでしょう。 



<終わりに>


 全部の登場人物は書いてられないのでここまで(汗)

『初代』をプレイしたときも思いましたが、『うたわれるもの』という作品は好きですね。


 欠点も多いですが、それを覆るだけのナニカがある。

『面白い』だけではなく、『好きだ』と断言できる作品です。


 ほんとにプレイしている時間は楽しかった。

 こうして思い返しても、またあの世界に帰りたいと思ってしまう。


 でも、小生は自身の『業』から逃れられず、新しい世界を求めてしまう。

 いずれまた帰ってくることもあると思いますが、一旦別れなければなりません。


 そのときは正式な続編が発表されていれば嬉しいですね。

 では、考察もこれが最後です。


 後は『歌集』の感想と『ビジュアルコレクション』の感想が残ってます。

 ほっほっほっ、まだもうちょっと続くのじゃよ。


<続く>

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