第7話 もう許して!

当時の中1の男子部員は、まだ小学生気分も抜け切れていないお子様です。


逆に女子部員は、むしろ大人びているので、男子部員は、子供扱いされていました。


当時のTVでは円谷プロの「ウルトラマン」が人気でした。


そのテーマ曲導入部を耳コピしたホルンが、グリッサンドで吹けば、


パーカッションは「キャプテン・スカーレット」の導入部をティンパニで叩く、


スネアドラムが誘うようにサンダーバードのフレーズを叩きだすと、


我らラッパ3人隊は「サンダーバード」の導入フレーズを吹く。


そのあたりで、いつ来たのかF先生が後ろからやってきて、ゴンゴンゴンと拳骨を食らって、「イッテー!」となる。


「吹くんなら・・もうちょっと上手く吹き!」


まあ、下手なんやからなんも言えん!

しかし、これも一貫してたんだと思うのだが、練習では「下手くそ」とは誰も1度も言われたことない。ただ、淡々と同じ箇所を出来るまで吹かされるのだ。


「もう許して!」

と心が折れる寸前までしごかれるのです。

その間に指揮棒は、バキバキ折れて形無うなってる。


「怖いよ~!」


http://www.youtube.com/watch?v=X1faTFQ-5LQ

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