真白な月

冬が澄みわたる空

遥かな青さに浮かぶ

真白な月が見ている

ああ あの真白な月に恥じぬ生き方をしたいと

いつも思いつつ歩くけれど

さあ 恥じぬ生き方とはどういうことか

心のままに 正直に

清らに 清らに

生きれば生きるほどに

僕の手は汚れていく

さあ 僕はどこへゆこう

清らな道を汚しながら

獣のように

踏みしめた草むらに

人間らしい臭いを残してゆこう

真白な月の真下に在って

何を恥じるというのか

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