山ほどの荷物
山ほどの荷物を抱えてる
いつからこんなになったのか
ポケットはふくれ
自分の身体が隠れるほどの
大きなリュックを背負っている
背中の荷物があまりに重い
前屈みで一歩、また一歩
空は晴れているか
僕は知りたい
空は今も青いのか
大切なものはてのひらに
てのひらに握っているよ
こんなに荷物が多いのに
山ほどの欲望がある
山ほどの欲しいものがある
あるものを手にいれるために
あるものを捨てる
あるものを掴むために
てのひらから、なにかがこぼれていくよ
山ほどの未練を背負ったまま
人は、風の中
重さのない塵のように
瞬きする間に
さらさらの砂のように
吹き流されて散っていく
あの世にいくのに価値のない
飾りをじゃらじゃらぶら下げて
前屈みに歩いているよ
僕が知りたいのは
空のこと
いつから空を見ないのか
空は今でも青いのか
大切なものはてのひらに
てのひらに残っているか
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