日本の夏、アニメの夏

 ストライクウィッチーズの新作が続々と発表された。そういえばストライクウィッチーズは十年前の今ごろ放映が始まったテレビアニメだった。

 ストライクウィッチーズのTVシリーズ第一期が放映されていた、2008年の夏。

 あまり自分をアニメだけの人間だと限定したくないのだが、わたしがアニヲタの属性を強く所持しているとしたら、わたしのアニヲタ化を決定づけたのは、ーーつまり、2008年の夏だった。

 放映されている深夜アニメのほとんどを観ていた。

 しかも、最終回まで観通みとおしたアニメがほとんどだったように思う。

 どのアニメも、振り返ってみれば、楽しかった。具体的な作品名が出せない。どれかひとつが突き抜けて楽しかったというわけではなかったし、それに(現在ほどでないにしても)深夜アニメが乱立していたので、であたまが上手にはたらかず、どれかひとつの作品に意識が集約できない。

 猛暑、と書いた。

 大雨の次は猛暑である。モワモワとした熱気の中、徒歩20分かけてスターバックスまで歩いた。やまない雨も照りつける太陽もわたしの天敵だ。やまない雨はないし、沈まない太陽もない、そういう風に考えをプラスにしなければならない。


 そう、今は。七月期の新番組アニメが、次々と始まっている。老害化が著しいわたしにとって、どころではないのではあるが、かつては夏にアニメを観るのが得意だった。観た深夜アニメの数は夏に稼いでいた。

 例えば前回名前を出したTARI TARIタリタリもやはり夏期のアニメだった。あの夏は熱かった。ココロコネクト、ココロコネクト、ココロコネクト、いや……ほかにも。

 

 寒くなると調子を崩して観るアニメの量が少なくなり、暑くなると調子を上げて観るアニメの量が多くなるという法則が、わたしにはあてはまると思う。ただ、加齢による気力の衰えにより、アニメまで夏バテ状態になってしまうような事態をつねに警戒したいところである。

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