3/11の涙

あやめ

第1話3/11

あの日あの時、当たり前のように、過ごしてた毎日が突然目の前から消え去った。まるで原爆が投下されたかのような壊滅的な悲惨な街。街を支配する大きな津波。道路を横転して塞いだ車の数々。家が流され船が家の屋根に乗り上げる。流されていく人々。

これは、忘れもしない。いや、消して忘れてはいけない。2011年の3月11日2時45分。東北を襲ったあの大震災で多くの人々が、亡くなった。大切な人を失った人、家が流され、仮設住宅で住む人。その後の、東電の二次災害で風評被害に苦しめられた人。原発の放射能警戒地域となり、家があってもそこに住めない人。


あれから、5年の月日が流れた今もまだ、悲しみは消えないでそこにある。

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