戦国時代の群馬にタイムスリップ!?

騎士星水波

第1章 神流川の戦い編

第1話 プロローグ

 「俺は神様なんかじゃない。いい加減に分かってくれよ」


 大声で俺の目の前にいる複数名の男女に対して怒鳴りつける。

 俺は今キレている。頭に血が上っている。理由は簡単だ。みんながみんな、俺の話を聞いてくれないからだ。


 「神様、神様じゃあ! ははあー」


 『ははあー』


 白いひげを口の周りにたくさん生やしたジジイ(村長とさっき自分で名乗っていた)が深々しい土下座をする。土下座というかよくニュースとかで見る神様に祈りをするときに地面に顔と手を付けている光景だ。

 それを生で見ることとなった。自分がやる側ではなく自分が神様としてむしろまつられる側であった。

 俺の話を聞くことなんかせずにずっと俺を崇めたたえている。

 俺、神様になったんだぜ! とか、言うようなキャラじゃないからな。そもそも、ここは一体どこなんだよ。

 俺はこの光景に慣れることもできずについ、ぼやいてしまう。


 「どうしてこんなことになった……」


 俺は頭に手を当ててこの光景になった経緯を思い出す──

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