僕は新聞部(仮題)

ばふちん

第1話

「文章を書くことが好きです」と、クラスの自己紹介で言ってはみたものの、まともな文章なんて書いた試しはない。

「完全な矛盾だな」部長に言われた。「まともな文章も書いた試しがないのに、文章を書くことが好きだ、なんて、おまえは虚言癖だ」

 ごもっとも……。


「壁新聞を作っていました」

「どんな?」

「あ、その……ネットからのコピペが……多かったです」

「『自分の文章』を書いたことがないんだな」

「うっ……」


「お前に『まともな文章』を書かせてやるようにする。俺が卒業する3月までにな」

 部長はそう約束した。

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