難シク解ケナイ世界

上か 下なのか 何処に居るのか

外にある非常階段からでは

何処に居るのか 分かりはしない


同じ場所をずっと 見渡し続けている気がする

ただの機械の単純作業のような 繰り返しにも似ている


単純に進めば良いと理解だけはしていても

誰が創ったのか 複雑に入り組んだ螺旋階段


夢現の中での現実の思考回路じゃ

自分の答えすらも簡単に出せやしない


幾度と無く考え込んでも

此処が何処で自分が誰なのかすら疑う


一瞬感じた立ち眩みと同時に

そのまま忘れそうな現実という名の錯覚


奇麗な碧い海を

冬の遠い空と勘違いするような感覚


 

堕ちているのか昇っているのかどっちだっていい

どっちであっても同じ気がするんだ


もう 上っているのか 下っているのかすら

誰にも 判らないのだから

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