一文物語365 蜜集

水島一輝

2013年集

2013年6月集

28


日の出が昇るとともに彼は、家を出て行った。



29


適当に手に取った本を読みながら、そこに出てくる「方向の言葉」通り進んで海までやって来た彼は、そこで本の続きを読むと「まっすぐ進み、」と書かれていた。



30


さらわれた姫を救うため敵を倒し、ついに最強となった彼より弱いものは誰もいなくなった。

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