第5話 朝カレーはお腹にたまる
ヴィー、ヴィー、ヴィー、ヴィーー
ドスン
んむぅ……はっ!
朝、朝、朝ごはん、とあと、学校
よしっ、起きよう
時計はどこに。っと 8時かー
今日は昼ごろ着けばいいかな
アポとかとっとくべきかな…
まあ、社会人じゃないし、いいか
布団のそばに母さんの置き手紙を見つけた
手紙を読みつつ、布団から出る
私の寝室は 庭に面していて布団は畳の上、
直に敷いて窓のそばで快適に眠っている
話によると、この部屋は設計師のご厚意で
ちょうど、窓のある向きと朝日が登る向きが
おんなじらしい、夏の太陽が登るときは
いつも7時ピッタリに日が差し込み
隅々まで朝日が照らし渡る
こだわり抜いた角度になってるとか
ちなみに私はこの窓「7時窓」が気に入っている
話を聞いた引っ越した当初、暑いだの、眩しいだの
部屋を替えたいと母に進言したけど 即 却下され
しぶしぶとこの部屋を使っていたけれども
ここで寝るとよくわかった
むしろ、4日後の朝には設計師グッジョブ!と
心のなかで手を掲げた程だった
朝に日差しを受けると目覚めがいい、すこぶる
ともかく。私はこの「7時窓」を気に入った
朝ごはんを済ませて、支度に入る、うぷ
とりあえず昨日のゼリーを 冷蔵庫に。
うん、もう冷え冷え、さすが私の母
今日は日差しが強いなあ、窓の外を見ると
黄色の世界が広がっていた
もう時間は9時を回っていて
これからどんどん暑くなるだろうし
早く家を出よう
食器を水につけ、顔は2秒で洗い、歯磨きをしつつ
今度こそ道をしっかりと調べた。町内地図で
なるほど、昨日の私はバカだった
私が通うはずの学校は電車を使って
10分ほどのところにあった、遠い
そんなことも調べずに
この辺の高校 という情報だけで何も知らずに
意気揚々と歩いて向かった昨日の私は凄い
行動力の鬼 と評したほうがいいかもしれない
私はたいてい 過去の私のほうが凄いと
昔からの友達に言われたことがあった
そんなことはないんだけどね ガチャン//
今日だって人生初の暑中見舞いに行く
今までの私ならこんなことやってないよ
よし!財布にお中元に帽子に水っと…
これでやっと挨拶に行ける…
まぶしすぎる日光が私を狙ってくる
でも今日の私はつば広帽子をもってる…最強だ
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