わたしのひみつ

私は耳が聞こえない

私は一人で何もできない

私は一人で家を出てみた

私は散歩という名の冒険に出た

私はある公園に着いた

私は噴水の大きな公園に着いた

私はあるカップルを見つけた

私はそのカップルが連れている犬を見つめた

私はそのカップルが何かを話す度に見つめ合うその姿を見つめてみた

私もそういうカップルになりたいと思った

私も耳が聞こえる人に生まれてくれば良かったと思った

私は神様を恨んだ


私はふと青い空を見てみた

綺麗だった

青かった


涙が出た

止められなかった

目線は上なのに涙は下に落ちて

私はこの世界の重力を恨んだ


私は一人だ

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