出だしが面白い歌詞
一番好きなあたしの猫が
二番目に好きな十姉妹を
食べちゃったから
今夜はあなたが一番好きよ
死ぬまであたしのそばに
ずっといてね
ミン&クリナメン「ハゴロモ」
作詞 原マスミ
元三番手と言われたって構わない、死ぬまでそばにいてあげるからどうか元気出して、と言いたくなる、私が読んだ歌詞史上、屈指のかわいそシチュエーションにして絶妙なつかみの導入部。因みにこれとためはるぐらいかわいそうだと思ったのは川本真琴のタイムマシーンの語り手ですね。歌詞の中の架空の人物なのに本気で同情しかけました。
お次は、
さっき駅で出会った男は
推定年令84の男は
タイムマシーンでやってきた
That's me from 2050
と、この手際のいいエピソード提示部だけで、出だしが面白い歌詞の紹介としては十分なんですが、この歌詞と曲、最近ググると上手く本体に辿り着けないことが多いんで、ネタばれの禁を犯し引用の枠を些か逸脱して続きを書くと、
彼が僕だとスグにわかった
ハナのアタマにホクロが見えた
タイムマシーンでやってきた
何しに来たの?Mr.2050
どんな50年の日を送ってたのか
カンタンに想像がつく
彼の性格は僕が一番知っている
どうしてここに来たのか
痛いほどわかる
死ぬ前に一度くらい
誰かの役に立ってみたくて
タイムマシーンでやってきた
That's me from 2050
TOMOVSKY「Mr.2050」
そんな、一度も誰の役にも立たないような50年を送るであろうと現時点で既に一番よく知ってしまってる僕は、この、未来の自分との出会いを通じて、どう変わるのか、あるいは変わらないのか?。続きが気になった人は音源を入手して確かめてみてください。とても好きな曲です。
お次は、
あたしの恋人は飛行士で
初めての空を飛んだ時に
真っ赤な炎 吹き上げながら
落ちて来たけど死ななかった
谷山浩子「あたしの恋人」
いわゆる奇妙な味の掌編小説風な作品で、地味に面白いです。
最後はこれ。私が今まで接して来た歌詞の中でも屈指の導入部ですねぇ。初めて聴いた十代の頃の斬新な印象を思い出します。
三行連続
一行転換
三目優勢
五の3に金
早川義夫「わらべ歌」
作詞 柏倉秀美
何事も出だしって大事よね、ということで、出だしの面白い歌詞をいくつか紹介してみましたとさw
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