第3話
今日は土曜日で学校も休みなので朝からリンの服を買いに行こうと思ったのだが、リンが外でも切ることの出来る服がないことが判明した。
いや、分かりきったことではあった。いつまでもTシャツ1枚だけでは俺もリンも危ない。だから某ゾンで買うことにした。リンに似合いそうな白のワンピースに半袖の服とタンクトップとその他下着類を幾つか買った。バイトと親の仕送りがあるとはいえそこそこ大きな買い物だった。
今月はあまりお金は使えなくなってしまったが悔いはない。
その日はリンと家の中で遊んだ。ゲームやトランプはルールが難しくリンにはまだ出来そうになかったので何しようかと悩んだ時子猫の時毛糸玉で遊んでいたのを思い出し、しまっていた毛玉を取り出すとキラキラした目で俺をと言うよりは毛糸玉を凝視していた。
毛糸玉を右に持っていくと顔としっぽが右にずれ左に持っていくと顔としっぽが左にずれる。あ、これ面白い。
だが辛抱を切らしたリンが俺に襲いかかり毛糸玉を奪うとそのまま床にコロコロ転がしながらひとりで遊んでしまった。
なんと夕方が来てしまい遊び疲れたのかリンは寝てしまった。
寝ているリンに毛布をかけてやり夕飯の支度に入る。今日は何を作ろうか・・・・・そういえばリンはもともと猫だったから食べることの出来ないものとか有るのだろうか?
聞けなかったのが悔やまれるな。
何を作ったらいいのか考えて冷蔵庫の中に残っていたサラダと缶詰に鯖缶があったのでそれに白ご飯を付けて夕飯とした。
食後リンに確認してみたが食べれないもがわからないらしい。まぁそうだよな。わかるわけないよな。
★
風呂に入るのを拒むリンを風呂場に連れていくが逃げようとするので無理やり服を脱がせて風呂の中へと放り込んだ。
俺も健全な高校一年の男だ。多少女体に興味はあるしリンの無防備なところにドキッとすることもあるがなんとか自生できている。
だがこれが毎日続くと自分でも想像したくないが無理矢理なんてことにはなりたくない。
リンが風呂から出ると髪をドライヤーで乾かしてやる。
乾かし終えると俺が風呂に入り出る前に浴槽を磨く。
洗濯物を洗濯機に入れ洗い終わったら外に干しておく。
そしてリンと一緒の布団に入る。これも考えないとな。女の子と一緒の布団とか眠れる気がしない。
そして俺は夜が明けるまで己の内の欲望と理性の葛藤を続けていた。
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