僕の消えた世界に望むこと
玄関先の夏の花が強く香っている
開襟シャツが風をはらむ
背中をつたうひとしずく
瞳を染めてしまいそうに青い空が広がってる
この夏も全てが色づくよ
僕以外の全てが
僕達はまだコドモだから
幸せの重さ信じている
値しないのがはしゃいでると
許すことができなくなる
僕達はまだコドモだから
幸せに資格もとめている
少しでも資格があったなら
僕も無い者を罰しただろう
さようなら世界
もしもそれがかなうのなら
せめて僕の消えた分だけキミが色づくように
ふたの割られた下駄箱からゴミと上履き取り出して
気付かれぬよう廊下を抜け
東階段を昇った
屋上からの街に光る青葉と車の窓
この夏も全てがきらめくよ
僕以外の全てが
殴り返せない僕はキタナイ
うす笑いつくる僕はイヤシイ
命には価値がなくちゃだめだ
命には意味が要るんだ
価値がなきゃ命に似合わない
意味がなきゃ命とつりあわない
僕である以上ここに要らない
僕は僕どまり 消えるしかない
さようなら世界
もしもそれがかなうのなら
せめて僕の消えた分だけキミがきらめくように
僕達はまだコドモだから
幸せの重さ信じている
値しないのがはしゃいでると
許すことができなくなる
僕達はまだコドモだから
幸せに資格もとめている
少しでも資格があったなら
僕も無い者を罰しただろう
さようなら世界
もしもそれがかなうのなら
せめて僕の消えた分だけキミが広がるように
夏は一番好きだった季節
世界はこんなにきれいだ
↓曲
http://kyoku.meta-scheme.jp/works/BokuNoKietaSekaiNiNozomuKoto.mp3
↓動画
http://youtu.be/1mAfbYFhiNU
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます