No.25【花火】
少女「私、祭りそのものはちょっと苦手なんですけど花火は好きなんです。祭りの日の最後に打ち上げ花火を上げるんですが、それは毎年見てますね」
男「花火かぁ。地元の祭りはショボくて花火もちょっとしたのを打ち上げて終わるんだが、ここの祭りの花火はどうなんだ?」
少女「それなりに盛大だと思いますよ、有名な祭りですから。参道の川の向こうから打ち上げるので祭り会場からはちょっと遠目になるのですが、川沿いの広い範囲で打ち上げるので川を挟んだこちらからならどのような場所から見ても割りと全貌が見えていい感じです」
男「ふぅーん……。花火を見るためってのを含めると祭り自体には毎年行ってるのか?」
少女「あぁ、いえ。花火を見るために祭り会場に行くことはむしろ稀です。いつも、参道の階段を登って神社の前のところから見ています。それなりに高いとこからの景色は花火がなくとも綺麗ですし、開けた場所なので花火も綺麗に見えますから、合わさってとても綺麗ですよ。何より神社の階段がそれなりに高いからでしょうか。そんなに人がいないのがグッドです」
男「綺麗に見えるのに人が少ないのか?」
少女「ええ、そうですね。穴場ってやつでしょうか。何故か毎年私一人で眺めてる気がします」
男「……友達いないのか?」
少女「失礼な!このスポットも友達に教えてもらったんですよ!……随分と前に引っ越しましたけど」
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