No.6【理由】

男「君も雨宿り?」


少女「まぁそんなとこです」


男「ダウト」


少女「ひぃ。何故でしょう?」


男「少女は全く濡れてない。あの雨から濡れずにここまで待避できるとも思えない。雨宿りってのは雨に遭わなきゃできないしな。地元の人?」


少女「……なんだか少し悔しいですね。隠さなければよかったです。そうです。ここ、秘密基地なんです」


男「……俺に知られて秘密じゃなくなっちゃったな」


少女「ここまで知られたからには……」


男「それはもういい」


少女「むぅ……二人だけの秘密ですよ?」


男「へーいへい」


少女「あっ、今、ちょっと言葉の響きにどきっとしたでしょう?」


男「してねーよ」

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