　なんだよ、この怪談本。ちっとも怖くないじゃんかよ。

　あんまり期待してなかったけどさあ、ぜんぜん禍々しくねえよ。

　パンチもキレもねえ、ぬるい話ばっかりだ。あーあ。

　酒のついでにコンビニで怪談本買う俺も俺だけどさあ。

　あれ？そういえば今日、全然酔わないな。

　アルコール度数けっこう高いのに。

　ポテチもやたら薄味だし。なにこれ製造不良？

　……あれ、これ、ひょっとして？

　酒と塩で、怪談本が清められちゃってるの？

　うわーマジかよ。袋、分けてもらえばよかった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい