秋吉葵詩集  遼かなる空へ

楠秋生

空の章

あの青の向こうに

せつなく透き通る青い空

零れ散る雪が陽にきらめく


かじかむ指先に唇寄せて

遠い面影抱きしめる


哀しみは置いてきたけれど

纏った淋しさが身に沁みる


あの青の向こうに笑顔探して

風に立ち向かっていこう

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