第7話 余談

         この回は余談なので飛ばして貰っても構わない


 初めに断っておくと、入隊前の僕は、ほとんど人と会話をしないキモオタニートであった。

 オタクであることは特に問題ではないと思う。

 問題なのは、人と会話をほとんどしていなかった事と、ニートということである。

 何が問題かというと、まず、とっさに言葉が出てこない。

 相手が言っている事を理解しようとすると、すぐに頭がCPU使用率100%状態になり、その結果、


「分かったか?」

「はい!(まったく分かっていない)」


 という事になる。


 とっさに声がでない事については、予め言うことを決めて置いたり、一拍おいて

落ち着けば対処できたし、毎日毎日、朝から晩までデカい声を出し続けていたからか

日に日にマシになっていった。


 しかし、相手の言っていることが分からないという事は少しマシにはなったもののなかなか治らなかった。


 考えてみれば、僕は中3で不登校になり、高校は通信制で卒業から入隊までの2年

間はほぼニートだった。


 ちなみに、僕の通っていた高校は、週2回の登校とレポートの提出という楽な高校であった。


 高校時代はよくバイトをしていたが、卒業してから入隊するまでの2年間で働いていた期間は3ヶ月にも満たないと思う。


 当時は県立大学を目指している浪人(勉強はほとんどしていない実質ニート)という事だったので、働かなくてもいいかなと甘えていた。


 家でもほとんど会話をせず、高校を卒業してアパートで1人暮らしになるとさらに誰とも会話しなくなり、アニメを見たり、ラノベを読んだりの生活で脳が退化していたんだと思う。








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