世界の悪意が見えるようだ・・・
ちょっと小説の話から逸れます。
これは実話です。なのでハッピーエンドでもありませんし、救いはありません。
僕の父はパチンコで貯金を溶かしてしまいました。もう十年も前でしょうか、車や家の購入費用を使い込んでしまったのです。
僕がその時パソコンではまっていた、ガンホーの「モアイの巣」、「千羽鶴」ってゲーム知ってる人いるかな?
なかなか面白くて小学生の僕はずっとモアイを集めていました。
その時にパチンコに使ったお金でガンホーの株を買っておけば、今頃は金持ちと呼ばれるようになっていたでしょう。
でも現実はそう甘くなく、その逆転チャンスもスルーしています。
この間、僕の曾祖母の葬儀で親戚が集まった際、おじさん方はパチンコの話をしていました。
○○の台が出るとか、やめどきがどうとか。
そこで彼らにどのくらい勝ってるかを聞くと、総じて皆そんなに勝ててないと言うのです。
お察しの通り、家の親戚にお金持ちはいません。
で、これは最近、高校の時の友達から聞いた話。
その友達は、市内のお金持ちの子供が通う中学出身でした。
その中学校は、幼稚園、小学校から入るコースと、中学受験をして入るコースがあり、友達は後者で入学したそうです。
幼稚園、小学校から通うコースは、親も面接があり、いわゆるお金持ちの人しか入学できないそうです。
医者、公務員、弁護士、政治家、社長などの職業の親をもつ子供ばかりです。
ゲームセンターのレースゲームにはまって筐体ごと買った人がいるとか、マンションで一人暮らししてる人がいるとか、驚きの話を友達から聞かせてもらいました。
そのなかに、こんな話がありました。
友達のクラスに、パチンコ屋のオーナーの息子がいて、親が二億円脱税したと自慢してきたそうです。
この話を聞いた時、僕は気付きました。まだ社会人でもない僕でもはっきりとわかりました。
お金持ちと貧乏の違いが。
僕の住む田舎街で二億円を稼ぐというのは相当です。
構図を見れば、パチンコ屋に皆が大金を出して、それをパチンコ屋だけが総取りする。
その養分は貧乏と呼ばれる人たちなのです。
なにもパチンコの話だけではありません。
ソーシャルゲームや専門学校などにも言えることです。
別にパチンコをやめろと言うわけではありません。
でも、お金持ちになりたいのだったら、パチンコを辞めてそのお金を他のことに使うべきです。
パチンコ屋の駐車場に、ベンツやポルシェは駐車してないですよ。
あるのは軽トラや軽自動車ばかりです。
カイジの「勝たなきゃ誰かの養分」が僕の心に響きました。
ちなみに、父は借金はしていなかったので、0からスタートして、何とか普通の生活に戻れました。家のローンはまだまだあるし、普通車が軽自動車になりましたが。
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