第21話 4/15 夜
夜
出したくなる
普段の溜まる鬱屈
残したくなる
自分の哀れな物語
他人の物語を読んで
ここまでだと
分かってるのに
違うと気付いているのに
毎回、何かを期待しながら
また同じことを繰り返すだけ
自分の物語は
きっと誰にも残らない
それを知るのが
ただ、悲しい
僕は夜、きっと何よりも恐ろしくて
何よりも弱い
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