詩の箱

第2回 3/5 パスタ

きみにあげたい気持ちが１つ。

だけど、そのままじゃとてもかたくて。

受け入れられるものじゃないから。

この思いをあっためて、ほぐして、

この気持ちを形にしよう。一緒に。

きみにあげたい気持ちを細かく

だけどそのままじゃ味気なくて

とても受け入れられるものじゃないから

いろんな絵の具をつけて

きみにあった色に染まりたい。

綺麗に巻いたつもりでも、

気持ちいっこ持ち上げたとき

思い飛び散るテーブルの上

上手く出来ると思ったのにな。

ほんとに伝えたいことはそこにあったのに。

きみにあげたい気持ちを食べよう

だけどひとりじゃ寂しくて

とても受け入れられるものじゃないから

きみにあげたい気持ちはなんだ？

きみが欲しいものとの違いを

ふたりで混ざればいいのかな。

はい。お皿と気持ちをテーブルに。

今日は僕が大好きなきみの、好きなパスタだよ。